「怒りを胸に、楽天性を保って最大防御を」@福島
カナシイカナ もはや日本中、いや世界中、放射能から逃れられません。
大人よりはるかに高い子どもの感受性を考慮せず、果たしてこの国はどこへ向かう?
来週、矢ヶ崎克馬さんの講演が、福島で行われます。
現地のかたがたへ届きますよう、みなさんのネットワークでお伝えください。
また、私たちにとっても有益な情報です。ご一読をお勧めします。
——————————————————————————————————
文科省は「子どもへの内部被曝の影響は無視しうる」として、何ら対策をとろうとしていません。
本当に恐ろしいことです。
講師の矢ヶ崎克馬氏は、広島原爆症認定集団訴訟に、内部被曝の専門家として長く関わって来られ
た方です。福島の人たちにも積極的にお手伝いをしたいとのことで、急な相談であったにもかかわ
らず、謝金不要で交通費のみで沖縄から飛んきてくださいます。
急な開催となりましたので、宣伝等、ご協力いただけましたら幸いです。
◆講演会◆
「内部被曝を避けるために――怒りを胸に、楽天性を保って、最大防御を」
講師 矢ヶ崎 克馬氏(琉球大学名誉教授)
講師紹介
昨年『隠された被曝』(新日本出版社)という著書を出した、日本でも稀有な内部被曝の研究者。
3月のうちに福島を訪れて県内で土・空気・水の汚染実態の測定を行っています。機会あるごとに
私たち福島県民に対して共感と助言を寄せて下さっています。
【日時】 2011年5月17日(火)18:00~20:30(開場は17 : 30)
【場所】 郡山カルチャーパーク内カルチャーセンター 展示室
所在地:福島県郡山市安積町成田字東丸山61番地(会場TEL 024-947-1600)
【入場無料】
【主催】「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」
お問い合わせ先(世話人)早尾貴紀(070-6615-2989)/ p-sabbar[at]mrg.biglobe.ne.jp
小河原律香(090-2367-9345)/ pekapekao[at]gmail.com
(メールアドレスは、[at]を@にして使ってください。)
◆「内部被曝」とは
体の中に入ってしまった放射性物質が体の内側から放射線を発し続けること。
少しの量でも積算の被曝量が大きく、これを防ぐためにしっかりした対策を取ることが必要です。
私たちはこれからも、放射能で汚染されたこの福島の地で生きていきます。
その覚悟として、いたずらに怯えるのでも何かにすがるのでもなく、一人ひとりが内部被曝に
ついて正確な知識と有効な対策法を持つことが大切です。
それこそが本当の意味での「安心」・「安全」につながっていくのですから。
◆被ばくを強要される子どもたち
文科省は、福島県内の子どもたちが学校での活動中に浴びても良い放射線量の基準として、年間20ミリシーベルトを適用しています。
これは、原発労働者の許容上限(5年で100ミリ)と同じ水準の被曝を強いるもので、白血病などを発症した場合には労災認定もされうるという、異常に高い数値です。
◆無視された内部被ばく
しかも、文科省の20ミリシーベルトには、「内部被曝」が考慮に入れられていないのです。内部被曝というのは、体内に入った放射性物質が体の中から直接に放射線を発し続けることです。
ですから微量でも積算の被曝量は大きく、将来的な影響も深刻なものとなります。体外から放射線を浴びる外部被曝だけでなく、内部被曝についてもしっかりと調査し対策をしなければなりません。
◆根拠なき「安全」が不幸を生む
さらに福島県に任命された「放射線健康リスク管理アドバイザー」は、年間100ミリシーベルトでも健康被害の因果関係はないとして、県内各地で「もう福島は安全である」と講演して回っています。
いま福島県で進行している事態は、チェルノブイリ原発事故の5年後や10年後(甲状腺癌や白血病の増加)を思い出しつつ自分たちの子どもの将来を考えたときに、あまりに安全からかけ離れた深刻な事態だと言わざるを得ません。
こうした意味で、このたび招聘する矢ヶ崎克馬氏のような内部被曝の専門家こそ県のアドバイザーとなるにふさわしい方であり、これから私たちがしっかりと防護や除染を行なっていくに際しても、的確な分析と助言を提示してくださるものと思います。
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以下、矢ヶ崎克馬さんからのメッセージ×3
大人よりはるかに高い子どもの感受性を考慮せず、果たしてこの国はどこへ向かう?
来週、矢ヶ崎克馬さんの講演が、福島で行われます。
現地のかたがたへ届きますよう、みなさんのネットワークでお伝えください。
また、私たちにとっても有益な情報です。ご一読をお勧めします。
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文科省は「子どもへの内部被曝の影響は無視しうる」として、何ら対策をとろうとしていません。
本当に恐ろしいことです。
講師の矢ヶ崎克馬氏は、広島原爆症認定集団訴訟に、内部被曝の専門家として長く関わって来られ
た方です。福島の人たちにも積極的にお手伝いをしたいとのことで、急な相談であったにもかかわ
らず、謝金不要で交通費のみで沖縄から飛んきてくださいます。
急な開催となりましたので、宣伝等、ご協力いただけましたら幸いです。
◆講演会◆
「内部被曝を避けるために――怒りを胸に、楽天性を保って、最大防御を」
講師 矢ヶ崎 克馬氏(琉球大学名誉教授)
講師紹介
昨年『隠された被曝』(新日本出版社)という著書を出した、日本でも稀有な内部被曝の研究者。
3月のうちに福島を訪れて県内で土・空気・水の汚染実態の測定を行っています。機会あるごとに
私たち福島県民に対して共感と助言を寄せて下さっています。
【日時】 2011年5月17日(火)18:00~20:30(開場は17 : 30)
【場所】 郡山カルチャーパーク内カルチャーセンター 展示室
所在地:福島県郡山市安積町成田字東丸山61番地(会場TEL 024-947-1600)
【入場無料】
【主催】「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」
お問い合わせ先(世話人)早尾貴紀(070-6615-2989)/ p-sabbar[at]mrg.biglobe.ne.jp
小河原律香(090-2367-9345)/ pekapekao[at]gmail.com
(メールアドレスは、[at]を@にして使ってください。)
◆「内部被曝」とは
体の中に入ってしまった放射性物質が体の内側から放射線を発し続けること。
少しの量でも積算の被曝量が大きく、これを防ぐためにしっかりした対策を取ることが必要です。
私たちはこれからも、放射能で汚染されたこの福島の地で生きていきます。
その覚悟として、いたずらに怯えるのでも何かにすがるのでもなく、一人ひとりが内部被曝に
ついて正確な知識と有効な対策法を持つことが大切です。
それこそが本当の意味での「安心」・「安全」につながっていくのですから。
◆被ばくを強要される子どもたち
文科省は、福島県内の子どもたちが学校での活動中に浴びても良い放射線量の基準として、年間20ミリシーベルトを適用しています。
これは、原発労働者の許容上限(5年で100ミリ)と同じ水準の被曝を強いるもので、白血病などを発症した場合には労災認定もされうるという、異常に高い数値です。
◆無視された内部被ばく
しかも、文科省の20ミリシーベルトには、「内部被曝」が考慮に入れられていないのです。内部被曝というのは、体内に入った放射性物質が体の中から直接に放射線を発し続けることです。
ですから微量でも積算の被曝量は大きく、将来的な影響も深刻なものとなります。体外から放射線を浴びる外部被曝だけでなく、内部被曝についてもしっかりと調査し対策をしなければなりません。
◆根拠なき「安全」が不幸を生む
さらに福島県に任命された「放射線健康リスク管理アドバイザー」は、年間100ミリシーベルトでも健康被害の因果関係はないとして、県内各地で「もう福島は安全である」と講演して回っています。
いま福島県で進行している事態は、チェルノブイリ原発事故の5年後や10年後(甲状腺癌や白血病の増加)を思い出しつつ自分たちの子どもの将来を考えたときに、あまりに安全からかけ離れた深刻な事態だと言わざるを得ません。
こうした意味で、このたび招聘する矢ヶ崎克馬氏のような内部被曝の専門家こそ県のアドバイザーとなるにふさわしい方であり、これから私たちがしっかりと防護や除染を行なっていくに際しても、的確な分析と助言を提示してくださるものと思います。
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以下、矢ヶ崎克馬さんからのメッセージ×3
「怒りを胸に、楽天性を保って最大防御を」
福島原発炉心溶融で多くの人が被曝しています。放射能におびえているだけでは被害が拡大するだけです。主権者である住民が「愚民」扱いされていま す。過酷な環境の中で、開きなおって、楽天的に、被害に対するこれからの手立てを考え、福島周辺だけでなく日本の社会をどう再建するか、この事故を教訓と して新しい日本をどう「たたかいとるか」、知恵を集めるべきです。放射線被曝に対して最大防御を行いつつ、被害を受け身で受けるのではなく、被害の結果を 先取りして認識しつつ、やるべきことは全部やり、要求すべきことは全て前もって要求するようなファイティングスタンスを構えようではありませんか!
我々は内部被曝隠蔽の歴史を学ぶ必要があります。被爆者が内部被曝を隠ぺいされて苦しんできている事実を、事実として学びましょう。
被爆者は原爆にやられ、その上、内部被曝を切り捨てた「被爆者認定基準」によって苦しめられました。被爆者は二重の苦しみを味合わされたのです。原 爆症認定集団訴訟はそのことをよく物語っています。第1次集団訴訟の全判決が内容的に内部被曝を認めて原告側が勝訴したことを再認識しましょう。そして今 回の原発炉心溶融の事態に、内部被曝隠蔽の歴史を繰り返させてはなりません。内部被曝を否定された被爆者の苦しみを再現してはなりません。
文科省による汚染度の調査データはものすごい値を示しています。3月21日の測定結果は茨城ひたちなか市で最高値を示し、沃素とセシウム合わせて 97,000MBq(Mは百万)。これをキュリー数に直すと9.7Ci(1Ci は3.7掛ける10の10乗Bq)。何とチェルノブイリ事故時の炉心周辺の最高汚染度の10分の1程度の値になっています。この値はチェルノブイリ災害の 時に日本に降った放射性物質の濃度は0.1Bq/m2程度なので、その10万倍に相当します。福島のデータは無いが、汚染は広範に広がっています。政府は この事実を数字だけ出して、国民に何の指示も出さないでいるのです。食品の汚染が報道されていますが、空気の汚染も、ものすごいものです。積極的に事実を 知らせないで、隠すことが何をもたらすかわかっているのでしょうか?「直ちに・・・」のまやかしの内に国民の被曝被害は拡大していきます。
汚染は放射性微粒子によって進みます。どのような姿で放出されているのか一切明らかにされていません。小さい酸化物数分子の形で方出されているの か?多原子からなる微粒子で放出されているのか?ここでは微粒子として放出されていることを仮定してどこまで飛ぶかを試算してみます。放射性微粒子は発電 炉上空100mに吹き上げられて、毎秒4mの一様な風に乗るという想定で計算すると、直径1μmくらいならば1500kmはゆうに運ばれます。風が強けれ ばもっと遠くまで運ばれます。現実はシミュレーショ ンのように、放射能汚染の地域が拡大しています。チェルノブイリの時の日本の汚染状況よりはるかに高い汚染が進んでいるようです(小出裕章先生資料)。
スギ花粉の直径が30-40μmですが、放射能微粒子の直径はその10分の1以下のサイズです。普通のマスクでは防除が困難なサイズです。ずいぶん広範囲な地域の住民が内部被曝を受けざるを得ない危機状態が進んでいます。
私たちは汚染される覚悟が必要です。しかし、悲観して恐怖の内に汚染を待つのはよしましょう。この怒りを胸にしっかり収めて、開き直って、楽天的に、知恵 を出し、最大防御を尽くしつつ、やるべきことはすべてやることしかありません。そして核のない新しい日本を創ることを決意するしかないのです。
今、端的に言って、日本のどこにいても汚染は避けられません。汚染から精神的に逃げていれば、被災地救援や日常生活にも、「恐怖」は足かせになります。
政府の「安全」、あるいは「直ちには健康に影響は無い」という不誠実極まりない「安全神話」に乗せられば、しばらくしてから現れるとんでもない悲劇が待っています。
みなさん、開き直って楽天的になり、支え合って、最大防護を致しましょう。やるべきことは全部やって、危機を脱出しましょう。救援も生活もやるべきことは全部やって切り抜けましょう。
正しい知識を獲得することが大切です。心構えは、「みんなで支え合う大きな利己主義」を持ちましょう。
テレビで流されているような、「汚染されたホウレンソウを一年分食べても平気です。」等という蛮勇は、無知であり人間を大切にする思想に欠けたものです。正しい知識を持ち、勇気を持って、賢く人間愛に基づく判断を致しましょう。
ガンマ線発射の放射性放射体が測定されたら、その背後にはたくさんのアルファ線放射体やベータ線放射体が一緒にいます。
政府発表は「X線検診の被曝量と比較して・・」と言いますが、医療では被曝させるけれども被曝する危険以上の医療的メリットがあるという目的を持った被曝 です。それだけに被曝限度も大きく設定されているものです。このようなメリットを伴う被曝と迷惑千万な受動被曝を比較すること自体が、まさに不遜な行為で はありませんか?
飛行機に乗った時の被曝といえば宇宙線による被曝です。日常受ける被曝には様々な原因がありますが宇宙線がかなり寄与しています。宇宙から飛んでく る放射線は透過力が高いものです。透過力が高いということは物質(身体)との相互作用が少ないということです。放射線が身体を突き抜けるということは、突 き抜けた放射線は相互作用しなかったということです。内部被曝する場合は相互作用の非常に強い放射線(アルファ線、ベータ線)にも被曝することになりま す。比較する土台に共通性のない比較です。このような発表をする人には、内部被曝の危険性を勉強してくださいと言いたいものです。
がんになって亡くなるのは、1万人に一人くらいのものでしょうか(これは多分非常に低く判断していると思います《肥田舜太郎先生のチェルノブイリ放 射性降下物被曝時の乳がん死亡調査》)?(それでも人口が1億人だと1万人!!!)これらの方は病名が判明してもその原因は決して解明されることがありま せん。決して国家的に補償されることがない被害です。それだけに、原子力発電をやめさせることしか報いる方法がありません。我々の根本的な責任です。閉じ 込めることしか対応方法がない原子力発電は、本質的に未熟なテクノロジーなのです。
今は、みんな「貧乏くじは当たらない」と楽天的な願いを持ちましょう。しかし、貧乏くじを引くものは必ず出ます。それだけに必ず出る結果についての 補償などをきちんと要求することです。それはあくま開き直らなくてはできません。あくまで楽天的に憲法の精神で、『個の尊厳』を守ることでやり遂げましょ う。
今は楽天的に、悲観を先取りせず、悲劇の確率を最小限に食い止めることです。汚染が進む地域で「建物内退避」は危険の増幅です。内部被曝を拡大します。政府は、住民避難領域を実態に合わせて拡大・縮小すべきです。被曝弱者である乳幼児、妊婦、感染症罹患者等々の保護や避難をすぐ行うべきです。
汚染が深刻な場所で町を再建する「ど根性」を発揮している多数の市民の皆さんがいます。土壌汚染等々に対するさまざまな「郷土再建」にあらゆる知恵を出し合いましょう。
汚染が確認されている地域だけでなく、もっと広い範囲にいる人も放射能汚染の対応を致しましょう。完全防護はできなくとも、部分的でも可能な限り防護することです。
①マスクをしましょう。
②帽子を被りましょう。肌をむき出しにせず、外套は埃の付きにくいものがベター良いでしょう。家に入るときはマスクをしたまま、埃を払い、それから家に入りましょう。
③野菜等の食品はよく洗うことです。流水で洗いましょう。お湯でゆがけばもっと効果が上がるようです。この判断は放射性微粒子が表面にくっついているだけ であると判断をしています。放射性物質を根から吸い上げて内部が汚染されている状態ではないと願っていますが、そうなったら廃棄しかありません。汚染され ている水から放射性物質を取り除くことは一般家庭では難しいものです。
防護のことは知恵を出し合って致しましょう。
政府は、この事態を客観的に把握し対処できる組織を確保し、体制をとること。政府は正しい認識を持つこと、迅速に正確な情報を提供すること、人間尊重の立場から対処すること。
政府が客観的な科学的な認識を確保しない限り、原子力発電推進派のまやかしの安全性吹聴は続きます。
私たちの声はそろえましょう。
—————————————————————————————
内部被ばくを防ぐためには
(1)大局的には、核兵器を廃絶することと、原子力発電をやめることが防止策です。
(2)原子力発電ではとくに、放射能漏れは常に「基準以下に希釈されているから人体には被害は無い」といつも言われていますが、これはウソです。内部被曝を認知していないのです。 福島原発破局で、現に進んでいる環境下での注意事項は、生活を維持する立場から、次のようなものが必要ではないかと思います。
① 屋内にできるだけ留まるようにする。屋外の空気は可能な限り屋内に入れない。ドアや窓は閉め、換気扇やエアコンは使わない。
②外に出るときはマスクをする。タオルで口鼻を覆う。水でぬらせば遮蔽効果は上がる。上着は埃の溜り難い、また埃をはたき落としやすい表面のすべすべしたものを利用できる限り利用する。帽子をかぶる。屋内に入るときは外套や靴や帽子などは、マスクを着けたまま埃を払い、ビニール袋に入れる。ビニルに入れたものは次に使う時に、ほこりを散らさないという注意を払って使う。外で顔や髪をはたく。その後マスクを取り、屋内に入りマスクを洗う。可能ならば、頭からシャワーを浴び、身体を洗う。
③放射能の埃は水分子を凝結し、雨を降らせる作用がある。雨や雪はできるだけ直接浴びないようにする。
—————————————————————————————
「福島原発放射能漏れについて」
●最大の住民プロテクトは放射能の埃を体内に入れないこと。
●マスクをすること。屋外での食糧配布はやめて屋内での配布とすること。
●雨には当たらないこと、
●子どもの屋外での遊びは極力避けること、等々。
1.身体についた埃は洗えば除去できるが、身体内部に入って内部被曝を起す埃除去できない。
基本的には環境が汚染された時には、いかに内部被曝を避けるか、外部被曝・付着被曝を最小にするか、が問われる。内部被曝とは、外気を吸い込むことで何年後かに癌になるのが特徴です。だから、徹頭徹尾外気を無防備で吸わないめ、必ず、命を守るために、マスクをしなくてはならない。映像で除染しているところが映されたが、作業員は完全防毒マスクをしていて、除染される住民はマスクもせず無防備だったことは、許されることではない。
2.ガイガーカウンターで、放射線のほこりのガンマー線だけを拾っても駄目なのはなぜか。それは、外部被曝では主としてガンマ線であるが、内部被曝はベータ線が主でガンマ線とアルファ線もあるので、被曝量は内部被曝の方がはるかに多く被害が深刻になるからだ。(崩壊した原子によるベータ線とウランによるアルファ線が含まれる。)
3.放射能の埃は多原子からなる微粒子を形成するもので、崩壊は、核分裂で生成した原子はベータ崩壊(ベータ線を出す)であり、燃料のウランはアルファ崩壊が主である。セシウムや沃素はモニターされる原子であって、放射能の埃の正体である放射性微粒子からは多種の原子からの放射線が出ている。すなわち沃素だけプロテクトして済むものではない。放射能の埃:放射性微粒子は放射性原子が一個一個別々 の状態ではないので内部被曝は余計に怖いものである。
4.ちなみに沃素-1は甲状腺に集中するので、非放射性の沃素であらかじめ甲状腺を飽和させておけば新たな放射性沃素は定着しないものであるが、沃素だけのプ ロテクトを強調するのは誤りである。
5.内部被曝では長期間体内に保持される。この被曝量は無視するべきでない。矢ヶ崎克馬の試算では百万分の1グラム程度の摂取量で1シーベルト程度の被爆になる。マイクロシーベルトどころの話ではない。少量の吸入でも確率的に発がんに結びつくものであり、十万人当たり数十人のがん死亡者を上昇させる。これは10年規模で判明する被曝被害であり、放射性の埃を吸引したことによるのが原因であるということは、患者からの解明では決して追跡できない。ごまかしが効く被曝形態である が、数としては膨大な被害者群を形成する。
6.原子力発電は「内部被曝」による犠牲者を無視することによって、初めて成り立つ商売である。欧州放射線リスク委員会の放射線による犠牲者は戦後6500万人に上るという試算を留意すべきである。この中には原発による犠牲者が数百万人に及ぶと考えられる。
7.ちなみに日本の放射性科学陣は内部被曝について世界一鈍感であると言え る。
8.住民の内部被曝を極力避けるような指示、方針を出すべきである。
福島原発炉心溶融で多くの人が被曝しています。放射能におびえているだけでは被害が拡大するだけです。主権者である住民が「愚民」扱いされていま す。過酷な環境の中で、開きなおって、楽天的に、被害に対するこれからの手立てを考え、福島周辺だけでなく日本の社会をどう再建するか、この事故を教訓と して新しい日本をどう「たたかいとるか」、知恵を集めるべきです。放射線被曝に対して最大防御を行いつつ、被害を受け身で受けるのではなく、被害の結果を 先取りして認識しつつ、やるべきことは全部やり、要求すべきことは全て前もって要求するようなファイティングスタンスを構えようではありませんか!
我々は内部被曝隠蔽の歴史を学ぶ必要があります。被爆者が内部被曝を隠ぺいされて苦しんできている事実を、事実として学びましょう。
被爆者は原爆にやられ、その上、内部被曝を切り捨てた「被爆者認定基準」によって苦しめられました。被爆者は二重の苦しみを味合わされたのです。原 爆症認定集団訴訟はそのことをよく物語っています。第1次集団訴訟の全判決が内容的に内部被曝を認めて原告側が勝訴したことを再認識しましょう。そして今 回の原発炉心溶融の事態に、内部被曝隠蔽の歴史を繰り返させてはなりません。内部被曝を否定された被爆者の苦しみを再現してはなりません。
文科省による汚染度の調査データはものすごい値を示しています。3月21日の測定結果は茨城ひたちなか市で最高値を示し、沃素とセシウム合わせて 97,000MBq(Mは百万)。これをキュリー数に直すと9.7Ci(1Ci は3.7掛ける10の10乗Bq)。何とチェルノブイリ事故時の炉心周辺の最高汚染度の10分の1程度の値になっています。この値はチェルノブイリ災害の 時に日本に降った放射性物質の濃度は0.1Bq/m2程度なので、その10万倍に相当します。福島のデータは無いが、汚染は広範に広がっています。政府は この事実を数字だけ出して、国民に何の指示も出さないでいるのです。食品の汚染が報道されていますが、空気の汚染も、ものすごいものです。積極的に事実を 知らせないで、隠すことが何をもたらすかわかっているのでしょうか?「直ちに・・・」のまやかしの内に国民の被曝被害は拡大していきます。
汚染は放射性微粒子によって進みます。どのような姿で放出されているのか一切明らかにされていません。小さい酸化物数分子の形で方出されているの か?多原子からなる微粒子で放出されているのか?ここでは微粒子として放出されていることを仮定してどこまで飛ぶかを試算してみます。放射性微粒子は発電 炉上空100mに吹き上げられて、毎秒4mの一様な風に乗るという想定で計算すると、直径1μmくらいならば1500kmはゆうに運ばれます。風が強けれ ばもっと遠くまで運ばれます。現実はシミュレーショ ンのように、放射能汚染の地域が拡大しています。チェルノブイリの時の日本の汚染状況よりはるかに高い汚染が進んでいるようです(小出裕章先生資料)。
スギ花粉の直径が30-40μmですが、放射能微粒子の直径はその10分の1以下のサイズです。普通のマスクでは防除が困難なサイズです。ずいぶん広範囲な地域の住民が内部被曝を受けざるを得ない危機状態が進んでいます。
私たちは汚染される覚悟が必要です。しかし、悲観して恐怖の内に汚染を待つのはよしましょう。この怒りを胸にしっかり収めて、開き直って、楽天的に、知恵 を出し、最大防御を尽くしつつ、やるべきことはすべてやることしかありません。そして核のない新しい日本を創ることを決意するしかないのです。
今、端的に言って、日本のどこにいても汚染は避けられません。汚染から精神的に逃げていれば、被災地救援や日常生活にも、「恐怖」は足かせになります。
政府の「安全」、あるいは「直ちには健康に影響は無い」という不誠実極まりない「安全神話」に乗せられば、しばらくしてから現れるとんでもない悲劇が待っています。
みなさん、開き直って楽天的になり、支え合って、最大防護を致しましょう。やるべきことは全部やって、危機を脱出しましょう。救援も生活もやるべきことは全部やって切り抜けましょう。
正しい知識を獲得することが大切です。心構えは、「みんなで支え合う大きな利己主義」を持ちましょう。
テレビで流されているような、「汚染されたホウレンソウを一年分食べても平気です。」等という蛮勇は、無知であり人間を大切にする思想に欠けたものです。正しい知識を持ち、勇気を持って、賢く人間愛に基づく判断を致しましょう。
ガンマ線発射の放射性放射体が測定されたら、その背後にはたくさんのアルファ線放射体やベータ線放射体が一緒にいます。
政府発表は「X線検診の被曝量と比較して・・」と言いますが、医療では被曝させるけれども被曝する危険以上の医療的メリットがあるという目的を持った被曝 です。それだけに被曝限度も大きく設定されているものです。このようなメリットを伴う被曝と迷惑千万な受動被曝を比較すること自体が、まさに不遜な行為で はありませんか?
飛行機に乗った時の被曝といえば宇宙線による被曝です。日常受ける被曝には様々な原因がありますが宇宙線がかなり寄与しています。宇宙から飛んでく る放射線は透過力が高いものです。透過力が高いということは物質(身体)との相互作用が少ないということです。放射線が身体を突き抜けるということは、突 き抜けた放射線は相互作用しなかったということです。内部被曝する場合は相互作用の非常に強い放射線(アルファ線、ベータ線)にも被曝することになりま す。比較する土台に共通性のない比較です。このような発表をする人には、内部被曝の危険性を勉強してくださいと言いたいものです。
がんになって亡くなるのは、1万人に一人くらいのものでしょうか(これは多分非常に低く判断していると思います《肥田舜太郎先生のチェルノブイリ放 射性降下物被曝時の乳がん死亡調査》)?(それでも人口が1億人だと1万人!!!)これらの方は病名が判明してもその原因は決して解明されることがありま せん。決して国家的に補償されることがない被害です。それだけに、原子力発電をやめさせることしか報いる方法がありません。我々の根本的な責任です。閉じ 込めることしか対応方法がない原子力発電は、本質的に未熟なテクノロジーなのです。
今は、みんな「貧乏くじは当たらない」と楽天的な願いを持ちましょう。しかし、貧乏くじを引くものは必ず出ます。それだけに必ず出る結果についての 補償などをきちんと要求することです。それはあくま開き直らなくてはできません。あくまで楽天的に憲法の精神で、『個の尊厳』を守ることでやり遂げましょ う。
今は楽天的に、悲観を先取りせず、悲劇の確率を最小限に食い止めることです。汚染が進む地域で「建物内退避」は危険の増幅です。内部被曝を拡大します。政府は、住民避難領域を実態に合わせて拡大・縮小すべきです。被曝弱者である乳幼児、妊婦、感染症罹患者等々の保護や避難をすぐ行うべきです。
汚染が深刻な場所で町を再建する「ど根性」を発揮している多数の市民の皆さんがいます。土壌汚染等々に対するさまざまな「郷土再建」にあらゆる知恵を出し合いましょう。
汚染が確認されている地域だけでなく、もっと広い範囲にいる人も放射能汚染の対応を致しましょう。完全防護はできなくとも、部分的でも可能な限り防護することです。
①マスクをしましょう。
②帽子を被りましょう。肌をむき出しにせず、外套は埃の付きにくいものがベター良いでしょう。家に入るときはマスクをしたまま、埃を払い、それから家に入りましょう。
③野菜等の食品はよく洗うことです。流水で洗いましょう。お湯でゆがけばもっと効果が上がるようです。この判断は放射性微粒子が表面にくっついているだけ であると判断をしています。放射性物質を根から吸い上げて内部が汚染されている状態ではないと願っていますが、そうなったら廃棄しかありません。汚染され ている水から放射性物質を取り除くことは一般家庭では難しいものです。
防護のことは知恵を出し合って致しましょう。
政府は、この事態を客観的に把握し対処できる組織を確保し、体制をとること。政府は正しい認識を持つこと、迅速に正確な情報を提供すること、人間尊重の立場から対処すること。
政府が客観的な科学的な認識を確保しない限り、原子力発電推進派のまやかしの安全性吹聴は続きます。
私たちの声はそろえましょう。
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内部被ばくを防ぐためには
(1)大局的には、核兵器を廃絶することと、原子力発電をやめることが防止策です。
(2)原子力発電ではとくに、放射能漏れは常に「基準以下に希釈されているから人体には被害は無い」といつも言われていますが、これはウソです。内部被曝を認知していないのです。 福島原発破局で、現に進んでいる環境下での注意事項は、生活を維持する立場から、次のようなものが必要ではないかと思います。
① 屋内にできるだけ留まるようにする。屋外の空気は可能な限り屋内に入れない。ドアや窓は閉め、換気扇やエアコンは使わない。
②外に出るときはマスクをする。タオルで口鼻を覆う。水でぬらせば遮蔽効果は上がる。上着は埃の溜り難い、また埃をはたき落としやすい表面のすべすべしたものを利用できる限り利用する。帽子をかぶる。屋内に入るときは外套や靴や帽子などは、マスクを着けたまま埃を払い、ビニール袋に入れる。ビニルに入れたものは次に使う時に、ほこりを散らさないという注意を払って使う。外で顔や髪をはたく。その後マスクを取り、屋内に入りマスクを洗う。可能ならば、頭からシャワーを浴び、身体を洗う。
③放射能の埃は水分子を凝結し、雨を降らせる作用がある。雨や雪はできるだけ直接浴びないようにする。
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「福島原発放射能漏れについて」
●最大の住民プロテクトは放射能の埃を体内に入れないこと。
●マスクをすること。屋外での食糧配布はやめて屋内での配布とすること。
●雨には当たらないこと、
●子どもの屋外での遊びは極力避けること、等々。
1.身体についた埃は洗えば除去できるが、身体内部に入って内部被曝を起す埃除去できない。
基本的には環境が汚染された時には、いかに内部被曝を避けるか、外部被曝・付着被曝を最小にするか、が問われる。内部被曝とは、外気を吸い込むことで何年後かに癌になるのが特徴です。だから、徹頭徹尾外気を無防備で吸わないめ、必ず、命を守るために、マスクをしなくてはならない。映像で除染しているところが映されたが、作業員は完全防毒マスクをしていて、除染される住民はマスクもせず無防備だったことは、許されることではない。
2.ガイガーカウンターで、放射線のほこりのガンマー線だけを拾っても駄目なのはなぜか。それは、外部被曝では主としてガンマ線であるが、内部被曝はベータ線が主でガンマ線とアルファ線もあるので、被曝量は内部被曝の方がはるかに多く被害が深刻になるからだ。(崩壊した原子によるベータ線とウランによるアルファ線が含まれる。)
3.放射能の埃は多原子からなる微粒子を形成するもので、崩壊は、核分裂で生成した原子はベータ崩壊(ベータ線を出す)であり、燃料のウランはアルファ崩壊が主である。セシウムや沃素はモニターされる原子であって、放射能の埃の正体である放射性微粒子からは多種の原子からの放射線が出ている。すなわち沃素だけプロテクトして済むものではない。放射能の埃:放射性微粒子は放射性原子が一個一個別々 の状態ではないので内部被曝は余計に怖いものである。
4.ちなみに沃素-1は甲状腺に集中するので、非放射性の沃素であらかじめ甲状腺を飽和させておけば新たな放射性沃素は定着しないものであるが、沃素だけのプ ロテクトを強調するのは誤りである。
5.内部被曝では長期間体内に保持される。この被曝量は無視するべきでない。矢ヶ崎克馬の試算では百万分の1グラム程度の摂取量で1シーベルト程度の被爆になる。マイクロシーベルトどころの話ではない。少量の吸入でも確率的に発がんに結びつくものであり、十万人当たり数十人のがん死亡者を上昇させる。これは10年規模で判明する被曝被害であり、放射性の埃を吸引したことによるのが原因であるということは、患者からの解明では決して追跡できない。ごまかしが効く被曝形態である が、数としては膨大な被害者群を形成する。
6.原子力発電は「内部被曝」による犠牲者を無視することによって、初めて成り立つ商売である。欧州放射線リスク委員会の放射線による犠牲者は戦後6500万人に上るという試算を留意すべきである。この中には原発による犠牲者が数百万人に及ぶと考えられる。
7.ちなみに日本の放射性科学陣は内部被曝について世界一鈍感であると言え る。
8.住民の内部被曝を極力避けるような指示、方針を出すべきである。
前略 忌野清志郎 様
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